ボートレース三国のGⅠ「開設67周年記念 北陸艇王決戦」は11日、幕を開けた。メインのドリーム戦第1弾「日本海ドリーム」は5号艇・原田幸哉(45=長崎)がまくり差しを決め、地元で人気に推された1号艇・今垣光太郎(51=福井)は2着に敗れた。

 原田は「1マークはいい感じで入れた」と、一人だけ旋回の鋭さが違っていた。強豪が揃ったGⅠ戦とはいえ、淡水プールと強風の影響で舟がバタつくケースが多く、このターン回りは今後も武器となりそうだ。

 一方の今垣は「スリット同体だったし、(あれは)逃げないとダメ」と渋い表情。前検日から疑問符がついていた機力面も「試運転では一緒の人はいても、勝つ人がいない」と案外で、上積みが必要だ。

 また、2日目メインのドリーム戦第2弾「東尋坊ドリーム」は峰竜太(35=佐賀)が1号艇に配された。着順こそ3、2着とまとめたが、初日はスタートで立ち遅れたり、他艇と接触するなど、案外なレース内容。ただ、エンジンに関しては「足はいい。出足で前に追いつく感じがある」と、気配自体に不安はなく、リズムを立て直してのイン速攻に注目したい。

 また、この2日目ドリーム戦に3号艇で出場する地元の中島孝平(41=福井)も初日9Rこそ展開なく6着に終わったが、新プロペラを叩いて気配アップに成功しており、巻き返し可能だ。