ボートレース蒲郡の「愛知バス杯争奪 ABCツアーカップ」が10日に開幕した。

 当地巧者の坂口周(43=三重)は5月25日からボートレース若松で開催されるSG「第48回ボートレースオールスター」に初出場が決定。「この年で初めて出られるなんて素直にうれしいですね。自力で出られる大会ではないので、ファンの声援のありがたみを感じてます」と喜びの声を寄せた。

 デビュー23年目で初のファン投票選出となった要因はしっかり自己分析できている。「去年の3月から始めたユーチューブの活動が大きかったですね。あれでいろんな方に名前を覚えてもらえましたからね。成績自体も去年はSGで2回、優勝戦に乗れて良かったけど、やっぱり一番は成績よりもユーチューブでしょう」と豪快に笑い飛ばしていた。

 初日は1、3着発進。後半12Rのドリーム戦は絶好枠からの戦い。4コースカドから攻めてきた83期同期の須藤博倫(43=埼玉)にまくられてしまったが、それほど悲観の色はない。

「自分もスタートはしっかりいってますからね。この隊形で締められたら仕方がない。とにかく須藤君の伸びがすごい。あれはだいぶ違うし、別格です。ただ、僕の足も決して悪いことはないですからね」

 坂口をまくり切った須藤は「後半(ドリーム戦)は特に伸びを意識して調整したわけではなく、回転を抑えるイメージで調整したら結果的にバチッとハマりましたね。足はかなりいいと思います」と冗舌だった。前節Vの33号機のパワーを最大限に引き出しており、2日目以降の快進撃にも期待できる。