ボートレース住之江のGⅠ「太閤賞 開設64周年記念」(優勝賞金1000万円)は9日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の新田雄史(36=三重)がインからトップスタートを決めて逃げ切り、GⅠ3回目、通算30回目の優勝を飾った。
 
 パワー超抜の3号艇・中田竜太(32=埼玉)がスリットから伸びたが、コンマ08の鋭発を決めた新田が先マイに成功。最後まで主導権は渡さなかった。「スタート練習では中田選手に結構出られていたので、スタートが遅れたら危なかった」と不安を残して優勝戦に臨みながら「水面が良かったのでターンミスは出ないだろうと。直前にペラを叩いたのも正解だった」と、ほぼ完璧なレース。総括すると「100点!」の結果を出した。

「今節はいいエンジンじゃないのに優勝できた。じゃ、今までは何をやっていたんだろう(笑い)」と笑わせたが、そこは本人も「最近はスタートに頼り過ぎている」と課題は把握している。ただし、切れるスタートは大きな武器で「フライングに気をつけたら18位以内に残れると思う」と、年末の当地SG「グランプリ」出場にチラリと自信ものぞかせた。

 なお、今大会の6日間の売り上げは100億9336万8800円と100億円の大台に乗せ、目標額の90億円を大きく突破する大盛況。2020年度(2020年4月~)の全国のGⅠ開設記念のうち、昨年11月の桐生64周年(101億3026万5900円)に次ぐ2番目の売り上げをマークした。