ボートレース桐生の「第32回日本モーターボート選手会会長杯」が1日、開幕した。

 初日は全12R中、1コースの「逃げ」勝ちが11本と圧倒的にイン有利の結果となった。

 そんな状況下で唯一、まくり勝ちを収めたのが3R4号艇の鈴木賢一(50=埼玉)で、後半戦7Rでもコンマ13のトップスタートを決めてイン逃げ快勝! 唯一の2連勝発進とベテランが気を吐いた。

 舟足に関しても、伸びを中心にバランスが取れ「足はいいね」とにっこり。勢いに乗った2日目(5、12R)の走りが注目される。

 一方、初日メイン12R「桐生ドリーム戦」は1号艇・地元の金子拓矢(37=群馬)がやはり逃げて勝利。前半戦8Rでは5コースから3着に入って初日3、1着とし、まずまずの滑り出しとした。

 だが「ドリーム戦」は危なげなく逃げたように見えたものの、プロペラ調整がズレていたようで「回転不足で押していなかった。舟の向きや乗り心地はいいけど、パンチに欠ける。スタートもズレていたし、行き足がきてない」と厳しい評価だった。

 地元戦となる今節のシリーズリーダーとして戦い抜くためにも、舟足の底上げは急務だ。ここは調整手腕を発揮し、2日目2走(3、9R)は連勝を決める臨む。