ボートレース芦屋のGⅡ「第5回レディースオールスター」が23日開幕。初日ドリーム戦は大山千広(25=福岡)がインから押し切って快勝。2着は1M差した小野生奈(32=福岡)で福岡支部ワンツー決着となった。大山の舟足はもう少し調整が必要そうだが、小野は伸びに関しては手応えをつかんでいる様子だ。予選スタート組では遠藤エミ(33=滋賀)、鎌倉涼(31=大阪)、清水沙樹(34=東京)、寺田千恵(51=岡山)が2走2連対発進とした。
 
 質、量ともに充実する地元福岡勢の中にあって、大山、小野に次ぐ第3の存在は2015年の福岡PGⅠ「第4回クイーンズクライマックス」の覇者・川野芽唯(34=福岡)だ。初日9Rは1号艇=イン戦で必勝を期して臨んだが、スリット通過後に舞台は暗転した。2コースの岩崎芳美(48=徳島)が「起こし遅れたと思ったので全速」のスタートからまくりを敢行。あっという間にのみ込まれた。立て直してから道中で前を追ったものの4着まで。レース後は「あんなに(岩崎に)出られるとは思わなかった」と肩を落とした。

 2連率44%でA評価の13号機と組む今節は、前検から「ペラを叩いて反応があったし、伸びは良かった」と実績機の手応えを感じ取っていただけに、1号艇での4着は痛い。芦屋は昨年12月のヴィーナスシリーズで優勝している水面であり、イン戦は4戦4勝だった。今年の「クイーンズクライマックス」は思い出の地・福岡開催。あの舞台で再び輝くために、ここは賞金を稼ぐ絶好のチャンスなのだ。

 ただ、シリーズはまだ始まったばかり。本人もポイント挽回の機会はあるとみている。

「タイムは出ている(芦屋のオリジナル展示データで1周タイム、回り足タイムは9Rでトップ)し、足は悪くないと思う。直前のギアケース調整が失敗でしたね。外周りをやり直します!」

 敗因は分かっているだけに、2日目(24日)は気配一変も。センター枠2走で逆襲に転じる。