ボートレースまるがめのGⅠ「第64回四国地区選手権競走」は20日、12Rで優勝戦が行われた。3コース発進の興津藍(39=徳島)がイン先マイした中田元泰(34=香川)の内にまくり差しを叩き込むと、2Mを先取り。その後も先頭を譲らずVゴールを駆け抜け、2014年2月の当地四国地区選以来、7年ぶり、自身3回目(GⅠも通算3V)の四国チャンプに輝いた。

 超抜仕立ての中田がコンマ01の究極のスタート。そのまま先マイした時点で中田のGⅠ初Vか、と思われたのだが、赤いカポックの勝負師・興津のまくり差しが中田の内懐をえぐった。ピット帰投後に「うれしいが半分、申し訳ないが半分」と控えめに喜びを表したのは、地元で敗れ去った中田への思いやりだが、パワーでは見劣っても、総合力で上回った興津の完勝。遠慮はいらない。

「このイメージを忘れずに(3月福岡SG)クラシックに行きたい!」

 10節連続優出をGⅠVで締めた絶好調男・興津の、次の目標も決まった。