【今が〝旬〟~このレーサーに乗れ~】新世代台頭で意識改革 秦英悟「GPに出たい!」

2021年02月18日 16時00分

秦英悟
秦英悟

◇秦英悟(35)大阪支部100期

 昨年12月、ボートレース平和島で開催されたグランプリシリーズでSG初出場を果たすと、一気に優勝戦まで駆け上がった。「応援してもらっていた人たちの期待に応えられた。やっと一つ上のレベルに行ったと思う。すごく充実した一年でしたね」と振り返るように新たなステージに足を踏み入れた。

 2007年5月にデビューすると着実に勝率を上げて7期目の2010年後期にはA2級に昇格。全国屈指の強豪支部・大阪の伝統を継承する若手レーサーの一人として期待をかけられていたが、その後は足踏み状態が続いた。「伸び悩んでいる時期が長かったので、どうしても〝これくらいでいいんじゃないか〟と妥協している部分があった」と当時の心境を明かす。

 ここで成長の歩みを止めたままレーサー人生を過ごしていくのか――。そんな重苦しい停滞ムードを打破したのは後輩たちの台頭だった。2019年4月には上條暢嵩がボートレース下関のダイヤモンドカップでGI初V。木下翔太もSG・3優出、GⅠ・12優出と、いつタイトルを取ってもおかしくないレベルに成長している。上田龍星も昨年5月のボートレース住之江のオールスターでSG初出場と秦より先に大舞台を踏んだ。

「自分よりも下の世代の強い子のおかげもあるのかなと思います。いい意味で刺激をもらいました。状況をプラスに変えられた。層の厚い大阪支部だからこそ自分次第でもっと強くなれる。気持ちの部分で成長できて妥協しないようになりました。レースで勝っていたとしても〝これでいいんかな~〟と考えて〝もうひと叩きすれば良かったな~〟と自分に対して貪欲になりましたね」

 上條、木下ら新世代の活躍に触発されて意識改革。もともと地力の高さはあっただけに心境の変化が結果に結びついた。昨年は2月のボートレース尼崎のGI近畿地区選手権で優勝戦に進出するなど年間3V。着実に賞金も積み重ねてSG初出場、優勝戦進出と存在感をアピールした。

 家に帰れば子供4人を支える大黒柱。「家族は大好きなのでにぎやかで楽しい。家に帰るとレースのことを一度リセットできる。それに家族が多いので背負っているものがある。いい意味でモチベーションの一つとなっているし、養っていくために少しでもお金を稼ぎたい」と家族の存在が原動力となっている。

 さらに一つ上の舞台へ――。今後に向けて「まずは記念を勝ちたいですね。一つタイトルを取れたら気持ち的に全然違ってくる。その積み重ねで住之江のグランプリに出られたらうれしい。そこを目標にして一走一走集中していきたい」と力強く抱負を語った。
 
☆はた・えいご 1985年9月16日生まれ。大阪支部の100期生。大阪府出身。2007年5月にボートレース住之江でデビュー。同年9月のボートレースびわこで初勝利。2011年12月にボートレース平和島で初優勝。通算11V。同期は桐生順平、平高奈菜、鎌倉涼ら。

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