18日に行われたボートレース多摩川のGI「第66回関東地区選手権」最終日8Rで地元新鋭・栗城匠(25=東京)がGI初勝利を挙げた。

 4号艇で登場した栗城は枠なり4コースのカド位置から、コンマ01の極限のスタートを決めると、先に攻めた土屋千明(38=群馬)を豪快にまくり切って快勝!

 今節はここまで3度の舟券絡みがあったものの、その他では大敗が目立ち、もどかしいレースが続いていたが、そのうっ憤を一気に晴らす快勝劇だった。

 レース後には、冬の寒さが戻った多摩川の水面にドボン! 東京支部の先輩たちからうれしい水神祭の祝福を受けた。

「今節は全然、勝てなかったけど、1着が取れたので良かった。みんなが喜んでくれて、一緒に楽しめたのがうれしいです」と初々しい笑顔を見せた。

 栗城は今大会が待望のGI初参戦で9戦目での初1着。レース後は「(GIでは)調整力のダメさが顕著に出た。これからは、もっと調整力をつけるべきだと思いました。(今は)引き出しが少な過ぎる。もっと地力をつけたいです」と語り、今後の課題も明白になった。

「GIで優勝する!」という大目標を現実のモノにするためにも、さらなる成長に期待したい。