ボートレース桐生の一般戦が17日に開幕した。シリーズの動向を占う初日のメイン12R「桐生ドリーム戦」は1号艇・菊地孝平(42=静岡)がインからコンマ07のトップスタートを決めて逃げ切り快勝! 5コースから鮮やかにまくり差した前半8Rからの連勝発進となった。

「前半はプロペラもぶっつけで行きました。レースはできるけど、足に特別いいところはないですね」と、仕上がりは途上のようだが、そのスタート力、ターンスピードは別格。今節の主役としてシリーズを引っ張るのは間違いなさそうだ。

 激しく2着を争った2着の新田雄史(35=三重)、3着の坂口周(43=三重)はともに出足、ターン足が良好で、実戦向きの好仕上がり。主役・菊地をおびやかす存在になるだろう。

 一方、1Mで接触する不利もあって5着に敗れた萩原秀人(41=福井)は前半5R(2着)で強力なレース足を披露しており、前節Vの35号機のパワーは間違いなさそう。さらに4、6着に敗れた本多宏和(34=愛知)、永井源(40=愛知)にしても、敗因はスタート遅れと明白。ドリーム戦で後塵を拝した3人も、2日目以降の巻き返しは必至だ。

 予選スタート組ではドリーム組と同様、GⅠから転戦してきた佐々木康幸(47=静岡)が貫禄の連勝。こちらもV争いに加わってくるはずだ。また、初日5Rで萩原を制して1着とした広瀬真也(33=東京)にも注目したい。機力は伸びを中心に目立っており、今大会の台風の目となる可能性を秘めている。