ボートレース多摩川のGI「第66回関東地区選手権」が13日、幕を開ける。

 現在、多摩川にはいわゆる“エース機”と呼ばれるような、抜けた快速機は不在で、上位級の数基が団子状態にある。それだけに少々、2連対率で見劣るエンジンでも調整次第では、十分に好勝負が可能だ。

 関東地区随一ともいえる人気を誇る“東都のエース”浜野谷憲吾(47=東京)は2連対率34%の31号機ながら、スタート特訓から引き揚げてくる姿にも悲観の色は全くなかった。

「大丈夫そうだね。スタートも届いていたし、起こしも悪くなかった。スリットからの足はみんなと一緒。ターンの感じも大丈夫。違和感もないし、プロペラにも癖はない」と、まずは泰然自若といった様子。

 何より、今大会には期するものがある。

「クラシックだよね。そこだね」と視界の先には3月23~28日に開催される福岡SG「クラシック」がある。まだ出場権がない浜野谷だが、この地区選を優勝すれば優先出場権が得られるとあって、意識しないはずはない。

 ラストチャンスをモノにするべく、初日からエンジン全開だ!