ボートレース大村のGⅠ「第67回九州地区選手権」は11日、4日目を終了した。5日目(12日)はシリーズの山場となる9~11Rで準優勝戦が行われる。

 予選トップ通過は艇界最強レーサーの峰竜太(35=佐賀)。「序盤の整備で立て直すことができた」と不安視していたエンジンも底上げできており、優勝戦1号艇のポールポジションゲットへ余念はない。

 地元の原田幸哉(45=長崎)が2位通過。「ターン回りはいいと思う。ただ、そこから先が良くない。スリット付近の足ももう少し良くしたい」と機力はあと一歩の様子ながら日に日に動きは良化している。

 大会3連覇を狙う桑原悠(33=長崎)が3位。「足は全体に良くて上位」とこちらも気配上々で、この3人が準優1号艇を確保した。
 
 一方、ベテランの意地で1着ノルマの勝負駆けを成功させた田頭実(53=福岡)に注目だ。4日目8Rの4号艇で3コースまで動くとコンマ01の極限スタートで一気のまくりを決め、内艇をのみ込んだ。「スタートはあんなに早いと思わなかった。コンマ05くらいかなと思ったんだけど」と圧巻のレースぶりにも涼しい顔だ。

 今節はエンジンの手応えをずっと口にしていただけに、ようやくその真骨頂が発揮された形だ。「エンジンはゾーンが狭いけど本番はグリップしていた。スタートのしやすさはある。方向性はつかめてきたかなと思う」とここにきて上昇カーブを描いている。

 準優勝戦は外枠でもいつも通り問答無用の内をうかがうスタイル。強敵相手にもいぶし銀の走りをさく裂させる。