【福岡SGボートレースオールスター:ヴィーナスたちの競演】

<田口節子(33、岡山・85期:8年連続9回目)>

 昨年の絶不調から一転、今年に入ると今までのうっぷんを晴らすかのように勝ちまくっている。早くも年間5V。女子王座2Vの実力者がようやく本来の姿に戻ってきた。

 昨年は「本当に田口か?」と疑うほどの成績だった。年明けから一度も優勝がないまま迎えた8月の女子王座(鳴門)で準優敗退。まさかの賞金女王決定戦(12枠)漏れとなった。「結局、周りは自分を数字(成績)でしか判断しない。成績が落ちてそれがよく分かりました」と当時の苦悩を振り返る。だが、同時に他のことにも気付いた。

「勝てない時期はすごく苦しかった。それに比べたら、人気を背負っていたときの苦しさなんかマシ。そう思えましたね」

 そして迎える9回目の祭典。また一段と大きくなった彼女を見るいい機会かもしれない。