ボートレース桐生は29日、5日間シリーズが開幕する。

 初日のメイン、今節の主力が争う12R「桐生ドリーム戦」では好調機を引いた選手は不在で、前検はみな水準域といったところ。そんな中でも1号艇に配された杉山正樹(41=愛知)は負けられない。今節、コンビを組む68号機については「乗り心地は分からないけど、足がきてない。パンチがなくて直線が良くない。だいぶ手前に寄っている」と手応えはいまひとつ。しかし、機の素性は悪くなく十分、修正は可能な範囲。本番までにどこまで調整を合わせられるか。

 予選組で気配が良かったのは47号機を引いた新美恵一(52=愛知)だ。前操者の吉川昭男(47=滋賀)は優勝戦1号艇でVを逃したものの、出足系統を上位に仕上げた良機で「もらったままいってまずまずだった。握り込みも問題ない」と好感触。同じ班の田村美和(55=東京)は「新美選手が良さそう」と話すなど強めだった。

 43号機の伊藤喜智(35=大阪)は「スリット近辺が良くてパンチがある」と笑顔。前節Vの55号機を引き当てた鈴木峻佑(36=静岡)も「伸びで出ていくことはないけど、かかり、乗り心地が良さそう」と出足系を中心に手応えを得ており、こちらも注目だ。