ボートレース宮島の「九スポプレゼンツ 11代目ヘビー級王決定戦」は28日、予選2日目を終了した。

 初日3、2着、2日目連勝の荒井輝年(46=岡山)が得点率トップに浮上。伸び型仕上げでおなじみのレーサーだが、スリット手前で一瞬、遅れたと思わせながら伸びてくる舟足は本来のもの。あとは3日目(29日)3Rの6号艇でどこまで着をまとめられるかが鍵となる。また、地元の御大・西島義則(59=広島)も2日目2、1着と得点の上積みに成功。準優1号艇は確保したいところだ。

 その西島が制した11Rは別の意味でも盛り上がっていた。2号艇・木場雄二郎(39=山口)、5号艇・長野壮志郎(40=福岡)、6号艇・片岡秀樹(38=徳島)と90期が3人激突する一戦となったが、結果はフタを開けてみないと分からないもので、枠が最も不利だった片岡が2着。当然ながら、満面の笑みで水面から引き揚げてきた。

 得点率的にも大きい2着だったといえる。初日こそ6着と大敗したが、前半6Rも2着と好走しており、6・00の18位とまさに準優ボーダー上。3日目に1枠(10R)を残した状況で勝負駆け圏内にまで押し上げてきた。

 リズムだけでなく、肝心の舟足も「直線は普通だが、回り足や乗り味は良くなっている」と上昇カーブ。また、スタートもコンマ18、11、13と3走ともまとまっており、大きな不安はなさそう。予選突破へ気合の逃走劇を披露してくれるはずだ。