ボートレースからつのGⅠ「開設67周年記念 全日本王者決定戦」は24日、予選3日目を終了。4日目(25日)は準優勝戦進出をかけた予選最終バトルが展開される。

 予選3日目を終えて得点率トップは節一級のパワーを誇る丸野一樹(滋賀=29)。予選ラストも12Rの1号艇とあって、このままトップ通過が濃厚だが、一方でボーダー付近にも強豪が名を連ねており、激戦模様。そんな中で注目したいのは今節がGⅠ参戦2度目となる伏兵・村上遼(長崎=28)だ。

 2日目の前半3Rでは、3コースから会心のまくりで1着をもぎ取ると、レース後に水神祭が待っていた。昨年9月、びわこ「ヤングダービー」でGⅠ初勝利の水神祭は終わっているはずなのだが〝フル世代のGⅠで初勝利〟ということで2度目の祝福を受けたのだ。「たくさんの方に祝っていただいてうれしい。みなさん温かいです」と、罰ゲームに近い真冬の水神祭を素直に喜んだ。こんな純情青年を見るとほっこりするが、舟足はほっこりどころか相当に熱い。

 3日目7Rのイン戦は丸野一樹のまくり差しに屈して2着。「丸野さんは足が違っていました。前検から丸野さんはいいな、と思っていたんですが、その後もどんどん良くなっているみたいですね」と丸野の鬼足には脱帽しても「自分のも行き足~伸びはいいと思います」と戦えるパワーを強調。別格クラスの丸野を除けばいい部類だと思って間違いない。そもそも2日目後半の6着も、1Mで前がふさがらなければ上位争いができていたはずのレースだった。

 自身初のGⅠ予選突破には6、4号艇の2走で9点以上が目安。後半12Rは丸野との再戦と楽ではないが「足には自信があるので、あとは自分次第。いいスタートを決めたいですね」と集中力を高める。12Rでカドからの〝純情まくり〟が火を噴くようなら、その勢いで準優でも暴れてくれそうだ。