ボートレース桐生の「第14回マンスリーBOATRACE杯」は4日目の22日、準優勝戦の3番勝負が争われ、23日最終日12Rで行われる優勝戦に出場するベスト6が、次の通りに決定した。

1号艇・吉川昭男(滋賀=47)
2号艇・毒島 誠(群馬=37)
3号艇・杉田篤光(静岡=42)
4号艇・小坂尚哉(兵庫=34)
5号艇・入沢友治(東京=41)
6号艇・浜野孝志(三重=39)

 優勝戦は準優勝戦11Rを逃げ切り、引き続き快調な吉川と、同10Rを制した地元のエース・毒島の一騎打ちムード。吉川は「ここで毒島君に勝てれば、記念Vくらいの価値があると思うので優勝したい!」と、意気込んでいる。

 一方の毒島は今節、調整に苦しんでいるが「どの足も普通だけど、ターンの雰囲気は出てきた」と良化の兆しが見えてきており、両者ともに一歩も譲らない構えだ。

 ただ、2人の隙をうかがい、虎視眈々と逆転を狙う3号艇・杉田も、一発大駆けがありそうなムードを漂わせている。

 4日目の準優勝戦9Rでは1号艇・吉村誠(静岡=31)が1Mで流れたところを、冷静なハンドルさばきで差し切って勝利。また、前半戦4Rでは道中で軽快に追い上げて2着に入るなどレース足の良さが光っている。

「出足は上位級で、行き足もいいです。伸びも特化している人には負けるけど、悪くはない。(ターンの)かかりがいいので、エンジン本体がいいのだと思う」と優勝戦でも好勝負できる出来栄えだ。

 今節は序盤戦に3連勝を決めたが、その後はやや足踏み。しかし、その反省を生かして機力の上積みに成功して「3日目にズレていた調整を、しっかりと合わせられた。すごくレース向きの足だし、優勝戦に入ってもいい勝負ができる。楽しみ!」と自信を深めている。勝負どころの1周1M、渾身のハンドルをブチ込む。