ボートレース江戸川のGⅠ「江戸川大賞 開設65周年記念」は21日、5日目を終了。準優勝戦3番勝負が行われ、最終日(22日)の12Rで行われる優勝戦に出場するベスト6が決定した。

 予選トップ通過から王道Vを狙う1号艇・西山貴浩(福岡=33)がV最有力だが、忘れてはいけないのが2号艇・石渡鉄兵(東京=46)の存在だ。

 準優11Rはインからコンマ09のトップスタートを決めると、1マークで好ターンを繰り出して勝負あり。後続に影さえ踏ませない圧勝劇で地元GⅠのファイナル進出を決めた。

「足はいい感じですね。4日目ぐらいから良くなってきました。伸び、回り足で上の人はいるけど、バランス型。トータルでみれば優勝戦に入ってもヒケを取ることはないです。数字は良くないけど、いいエンジンなのかもしれないですね。しっかり気象条件に合わせたい」と、前回までは平凡な動きだった58号機をGI制覇を狙える状態にまで仕上げてみせた。

 今年の当地正月開催は優勝戦3号艇で出場も、まさかの転覆失格。優勝した1号艇の前沢丈史と並ぶほどの人気を背負っていただけに「迷惑をかけた」という思いは強かった。

 連続参戦となった今節は2日目のメイン・ドリーム戦を快勝するなど序盤からシリーズを引っ張り、得点率2位で準優1号艇。その準優も圧勝して優勝戦に駒を進め「正月のこともありますし、何とかしたいという気持ちでした。足は正月の時よりも間違いなくいいです。2号艇でもチャンスはあると思います」と、地元ファンの目の前で名誉を挽回するVを飾るつもりだ。

 当地GⅠ周年記念は過去に2010、12年と2回制しており、3V達成なら熊谷直樹(東京=55)と並ぶ最多記録。気合もパンパンな〝江戸川鉄兵〟の激走に期待だ。