ボートレース尼崎のGI「尼崎センプルカップ(開設68周年記念)」は14日、予選の3日目が行われた。

 丸野一樹(滋賀=29)がシリーズを引っ張るが、得点率6位につける竹田辰也(山口=36)も軽視できない1人だ。6号艇だった3日目の6Rは4着に終わったが序盤は2、1、3着と連に絡む好走を披露、気配は悪くない。また、当地は前回の2020年11月、優勝を飾っているなど相性はいい。

 ただ、この大会に限っては苦い思い出がある。前回、20年3月の67周年記念ではエンジンの力を存分に出し、3日目を終わって得点率でトップに立っていた。だが、予選最終日の4日目、1号艇で大敗。トップ通過とはならず、準優では2号艇となった。それだけに、このシリーズにかける思いは強い。

「あの時は2枠の石野(貴之)さんが出ていて『自分のスタートを』と思っていたが、簡単にまくられてしまいました。この1年は、そうならないように気をつけてやってきた」

 今回も15日の予選最終日、前半の7Rで好枠が回ってきた。昨年の悔しさを晴らす逃げを見せ、後半12Rも結果を残し、準優へと駒を進めるつもりでいる。