ボートレース尼崎のGI「尼崎センプルカップ(開設68周年記念)」は13日、予選2日目を終了した。

 ここまでは丸野一樹(滋賀=29)と三井所尊春(佐賀=41)が3戦2勝2着1回の好成績でV戦線をリードしている。丸野は初日9Rで、三井所は2日目5Rで、いずれも大外6コースからの勝ち星を挙げているように、エンジンの仕上がりも上々。

 この両者に負けじと峰竜太ファミリーの成長株・上野真之介(佐賀=32)も3戦2、3、1着と好調だ。

 昨年はわずかに獲得賞金が及ばず、「グランプリ」初出場はならなかったが、GPシリーズにはラインアップ。キャリアハイとなる年間8度の優勝を果たし、3月には福岡で行われるSG「第56回クラシック」の出場権も手にしている。

 今年に入っても、その勢いは衰えていないようだ。新年最初の福岡一般戦では優勝こそ逃したがしっかり優出。上々のムードで尼崎へ乗り込んできた。

 初日は3&6号艇から2、3着とまとめ、2日目は6Rで、4カドから羽野、馬場、池田といった腕達者たちをまくりで沈めてみせた。レース後は「出足もいいし、2日目は伸びも良かった」と会心の表情。

 いつもならここからプロペラ調整と試運転を繰り返すが、今節は2日目から調整用ゲージをするなどリラックスムード。「足はいいです。もう納得できるところまできている」。プロペラが仕上がっているからこその余裕だ。

 念願の初タイトル獲得へ、さらに歩を進めたい。