
抽選が意外性あるドラマを生む――。これぞ「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」の醍醐味だろう。9日、ボートレース児島(岡山県)で開幕した〝超〟短期決戦で、伏兵が強運を発揮してファイナル進出を目前にしている。
それが一柳和孝(埼玉=46)だ。全国的な知名度はイマイチだが、前検日の枠番抽選で初日トーナメント(6R)の1号艇を手に入れると「今年最初で最後くらいの気合を入れてレースに行った」と、しっかりとイン逃げを決めてセミファイナル進出を決めた。そのセミファイナルの枠番抽選でも、再び1号艇を引き当てる〝強運〟を発揮した。
まず、ファイナル出走権を手にすることができるのはセミファイナル1着の4選手。それだけに最も1着率が高い1号艇をゲットしたことは、ファイナル進出に大きく近づいたことになる。
今節は新エンジン、新プロペラ、そして、寒波による強風&荒れ水面と悪条件が並ぶ中で「バランスが取れていて、悪いところがないのがいい」と舟足もまずまず。「今年引いたおみくじは大吉だったし、前検日の枠番抽選も最後まで1号艇が残っていた。いい流れを自分で切らないように頑張ります」と士気も上がっている。
「1Mはグリップしていたけど、ターンするたびにスカっている感じが出てきた。新ペラなので、走っているうちに形が戻っているんだと思う。スタートに関しては前節の桐生との誤差がすごくて勘の修正が必要」と課題をしっかりとクリアしてセミファイナルに挑む。
【関連記事】