ボートレース桐生の「第14回ボートピアなんぶ杯」は29日、予選最終日を終了。30日の4日目は9~11Rで予選を勝ち上がった18人による準優勝戦が行われる。

 予選トップ通過したのは村田修次(東京=47)で、11R1号艇を手にした。10Rは浜野谷憲吾(東京=47)、9Rは谷津幸宏(埼玉=40)が1号艇となり、それぞれ人気を背負う。
 準優戦出場選手の中で注目したいのが予選を7位で通過したベテラン・高橋勲(東京=53)だ。

 前検日から行き足に関しては上々の手応えで2日目を終えて3、3、1、3着と大崩れのない安定した航跡をたどっていた。そして、予選最終レースとなった3日目4Rは2号艇での登場。2コースからスタート後にジワジワと伸びてインの伊藤雄二をジカまくり! 今節2勝目を手にした。

「(2日目に荒天のため装着されていた)安定板はない方が断然いいね。3日目はバッチリ合っていた。足は飛び抜けた部分はないけど、悪い部分もないし、全体的に余裕がありますね」とエンジンは全体に上々の仕上がりだ。

 高橋にとって、今年は苦難の年だったという。

「F2(同一期にフライング2本。合計90日のフライング休み)もあったし、今年は選手になってから何本かの指に入るくらい良くない年だった」と話す。

「休みの間にいろいろ考えました。まずは減量してからレースに臨もうと。レース場に入る時、以前は55キロとかだったのを、53キロまで落とそうと思いました」と減量の効果もあり、今節は好調をキープできている。

「最後に勝って今年のいい締めくくりにしたい」。〝終わりよければ…〟――V締めのためにも、まずは準優11Rに必勝態勢で臨む。