ボートレース界のスーパースター・峰竜太(佐賀=35)が、2020年の〝走り納め〟――。ボートレースからつの「第61回佐賀県選手権」が25日、開幕する。

 ここに先日20日に行われたSG「グランプリ」(BR平和島)で優勝賞金1億円を勝ち取った峰竜太と、同時開催SG「GPシリーズ」を制した深川真二(佐賀=46)の2人がそろって登場、地元凱旋レースを迎える。その峰は前検日の24日、「子供たちのスポーツのために役立ててください」と100万円を唐津市に寄付した。

 ところがその後、注目のエンジン抽選で峰が手にしたのは25号機。これがなんと、2連対率16%という当地のワースト機だった。これまで9節使用され、67戦してわずか6勝。逆に6着は23回で、優出はただの一度もない、というシロモノだ…。

 試運転、スタート特訓を終えた峰は「出足は悪くなかったけど…」と、前置きしつつ「直線が良くなかったですね。本体整備を考えてみます」と早くも〝テコ入れ〟を示唆した。

 これが並の選手なら期待など毛頭できないだろうが、艇界ナンバーワンと言われる整備力、調整力を誇る実力者・峰のことだ。なんとか立て直して、結果を残してくれるはずだが…。