ボートレース住之江の「住之江大賞典2020」は19日、予選3日目を終了した。

 3日目まで1、3、1、1、2着の中田竜太(埼玉=32)が得点率トップをキープ。続いて後藤正宗(静岡=42)が4戦2勝の好パワーで得点率2位。2日目から3連勝とした森高一真(香川=42)が4位に上昇してきた。

 そんな状況下だが、本紙が4日目=20日に注目するのは現在、15位につけている枝尾賢(福岡=38)だ。序盤戦2日間はイマイチ振るわなかったが、3日目4Rは大外6号艇から4コースに進入。3周1Mで切り込んで3着を奪取。後半9Rも2コースから差して2着を確保して「足はだいぶ良くなっています」と、リズムアップさせた。

 だが、まだ課題も残している。「ただ、乗り心地がひどいんですよ。自分のターンができなくて、大事なところでキャビっている」と不満を口にした。それでも、スタートに関しては3日目2走をコンマ10、14とS決まってきており「F休み明けだけど、スタート勘は取り戻してきた。2走とも全速で行けましたしね」と明るい兆候もある。

 今年は7月の鳴門「オーシャンC」でデビュー18年9か月にして、SG初優出(5着)を飾り、10月の大村「ダービー」でも優出(5着)とSGの大舞台でも十分に通用することを証明してみせた。

 今節は序盤、不振で「これ以上、(成績が)悪かったら(お客さんに)怒られる」と気持ちを前面に出す。予選突破に向けて4日目(20日)2走(6、10R)は〝目イチ〟の勝負に出るつもりだ。