ボートレース蒲郡の一般戦は8日に予選の全レースを終了。5日目(9日)の第8~11Rで準優進出戦が行われる。各レース1~3着までの3人ずつが勝ち上がり、6日目の第10、11Rで行われる準優勝戦に駒を進める。

 V候補筆頭の久田敏之(群馬=39)が初日ドリーム戦から5連勝で得点率トップ通過を決め、準優進出戦の11R絶好枠の座をつかみ取った。予選を終えた(勝ち上がりへの得点争いに無関係の)4日目12Rのイン戦では前づけ艇もあり、中村尊(埼玉=40)にまくられて5着に大敗してしまったが、舟足は変わらずトップ級だ。

 今節は機率40%以上の好エンジンが不在となった低調機シリーズ。こんな時こそ、数字は低くても「隠れ好素性機」の出番となる。

 準優進出戦では75号機を駆る中村に注目したい。前検日から「これは23%のエンジンじゃないですよ。出足系統がきているし、今節の中なら、かなりいい部類だと思う」と語っていた通り、実戦でも連日、力強い動きを披露している。

 予選ラストの7Rは4カドからまくり差して2着。「かなり雰囲気は良くなっているし、今節はエンジンに助けられてますね」とパワーの後押しを実感している。予選を終えた12Rでは久田のイン戦を3コースからトップスタートで豪快にまくり切って快勝。文句なしの上位級に仕上がっている。

 今年は4Vと自身過去最高の成績を残しており、好調だ。「優勝回数を積み重ねることはそんな簡単なことではないけど、そこも意識してやっていきたい。最近は出足一本の調整にして、それがうまく当たってるのがいいんじゃないですかね」と冷静に振り返った。

 準優進出戦は8R3号艇で登場。大本命を撃破した4日目12Rと同じ3コース発進が濃厚で、ここでも首位争いに加わる可能性は十分すぎるはずだ。