ボートレース住之江のGⅢ「マスターズリーグ第9戦ダイナミック敢闘旗」は15日の5日目、第9~11Rでシリーズ最大のヤマ場となる準優3番勝負が行われた。

 第1弾・9Rは2コースから差し切った一宮稔弘(徳島=49)が優出一番乗りを果たした。

 続く10Rは深川真二(佐賀=46)がインから危なげなく逃げ切り。そして11Rは予選トップの野添貴裕(大阪=48)が、人気に応えてベスト6が出揃った。

 この結果、16日最終日第12Rで争われる優勝戦の出場メンバーは次の通りに決まった。

1号艇・野添 貴裕(大阪=48)
2号艇・深川 真二(佐賀=46)
3号艇・一宮 稔弘(徳島=49)
4号艇・立間 充宏(岡山=45)
5号艇・倉谷 和信(大阪=57)
6号艇・山本 英志(東京=45)

 優勝戦1号艇となった野添は「1Mは(ターンを)外していたが差されずに突き放した。足はいいね。乗り心地が一番いい」とホクホク顔。ただ、同じ大阪支部の倉谷が「地元やし、コースはうかがいにいく」と前づけを宣言しており、ひと筋縄ではいかない。

 そんな中、優勝戦で狙ってみたいのが立間だ。

 準優9Rはインから先マイ態勢に入るも一宮、塚田が差してきてバックは3艇のせめぎ合い。それでも2Mを冷静にさばいて2着を確保。優出を決めると「(1Mは)ヘタクソやったね。何とか優勝戦には乗りたかったので良かった」とホッとした表情を浮かべた。

 今節は野添、山本の2強を中心に強力機が目白押し。序盤は気配劣勢のシーンもあったが「先輩にエンジンのアドバイスをもらって良くなった。足はまとまっていると思う。上はいるけど、中の上は十分にある。乗り心地は住之江の感じがするが、それなりに合わせられている」と評価した。

 2021年前期適用勝率はA1級に返り咲いた。リズムに関しても「最近はいいエンジンを引いているし、ペラ調整もだんだん分かってきた」と流れも悪くない。

 優勝戦は4号艇。3号艇には住之江初Vを狙う一宮がおり、展開はありそう。「マスターズなので勝てる位置からいく。スタートもだんだん合ってきたし、できるなら優勝したい」と総力戦で準優戦の2着だったリベンジに燃える。