ボートレース福岡のGⅠ「福岡チャンピオンカップ開設67周年記念競走」は13日、準優3番勝負を終了。14日最終日の第12Rで行われる優勝戦に出場するベスト6が決まった。

 5日目の準優10Rは1号艇の吉川元浩(兵庫=48)が順当に逃げ切ったが、11Rの1号艇・前本泰和(広島=48)はFで失格、12Rの1号艇・寺田祥(山口=42)は高野哲史(兵庫=31)にまくり差されて2着に敗れる波乱となり、吉川が優勝戦の1号艇を手にした。

 優勝戦にはエース級の吉川、高野、寺田の3人が揃ったが、注目したいのは地元勢で唯一勝ち上がった瓜生正義(福岡=44)だ。

 準優10Rは吉川が逃げ切ったが、2着争いは死闘と呼ぶにふさわしい激戦。バックストレッチでは瓜生を含めた5選手が入り乱れ、行方は〝神のみぞ知る〟という展開となったが、2マークで久田敏之(群馬=39)を抑えながら2Mを先に回った好判断が光り、瓜生がこれを制した。

「足は出足、伸びとバランスが取れていて、まずまず。かかりや乗り心地も問題ないし、威張れる足じゃないけど優勝戦でも十分戦えます」と好仕上がりで、「(準優で)初めて全速でいけた」とS勘も問題ない。

 地元3場(若松、芦屋、福岡)で水面に好き嫌いはある? と聞くと「乗りやすいのは芦屋で乗りにくいのは福岡。でも、好き嫌いはないです!」と福岡のエースらしく言い切った。

 V賞金の上積みに成功すれば、平和島SGグランプリの6位以内も見えてくるだけに気合十分。優勝戦はうねりを切り裂く黄色いカポックから目を離さないほうが良さそうだ。