ボートレース江戸川の「ヴィーナスシリーズ Yes!高須クリニック杯」は8日、予選最終日の4日目を終了。9日の5日目11、12Rで行われる準優勝戦に出場するベスト12が決まった。

 4日目に連勝を飾った深川麻奈美(福岡=33)が逆転で予選トップ通過を果たし、準優12Rの1号艇をゲット。今節は初日こそ4、4着と出遅れたが、2日目からは5走して3勝オール2連対。「ターン回り、乗り心地が良くなってバランス取れている」と上り調子だ。

 一方、4日目に2、1着として2位に浮上した西舘果里(みさと、東京=33)は「初めてです」という準優11Rの絶好枠を手にした。序盤から快調なエース51号機は「足はやっぱりいい。バランスが取れていいですね」と仕上がりも順調で、自身2回目、地元では初となる優出を狙う。

 1号艇の両者がともに逆転だったように予選最終日は激戦の連続。中でも劇的だったのが原田佑実(大阪=33)だ。

 前半6Rの4着でやや得点率を落とし、後半10Rは3着以上が予選突破の条件。レースは4コースから差したが、1Mで行き場がなくなり、バックストレッチは最後方。万事休す、と思われたが、2Mで外をブン回す豪快ターンで4番手に浮上すると、2周1Mでは3番手を走る後藤美翼を差して逆転。そのまま3着でゴールし、見事に準優勝戦に勝ち上がった。

 ピットに戻ると「危なかったー。1Mはレバーを落として行き場がなかったんですよ。それを反省して2Mは全速で握りました。結果的に巻き返せて良かった」と苦笑いでレースを振り返ると「乗りやすさがありますね。伸びも悪くないし、この感じでいいと思います。あとは微調整です」と仕上がりへの手応えも口にした。

 当地は優勝こそないが通算5優出と好相性。「よく呼んでもらっているのでね。何となく走り方が分かってるのかな」と水面攻略に自信ものぞかせる。準優も一発の魅力十分だ。
 
 原田は1987年8月6日生まれ。愛知県出身。2005年11月とこなめで愛知支部97期生としてデビュー。06年に田中和也との結婚を機に大阪支部に移籍。初優勝は16年11月桐生の男女W優勝戦。通算2V。