【ルーキー通信簿】A級初昇格決めた佐藤悠 “ほぼ師弟関係”の先輩と「記念に出たい」

2020年11月05日 17時05分

佐藤悠

【ルーキー通信簿:佐藤悠(25)福井118期生】来年1月から適用される2021年前期勝率は5・90。20年後期の4・12からジャンプアップしてA級初昇格も決めた。まだ優勝はないが7月に初優出すると、その後も2度の優出を果たすなど着実に初優勝に向けて前進している。

“何かをつかんだ”ような躍進ぶり。「前検の仕上がりとかが変わってきました。節間を通しても伸びなど特徴がつけられるようになってきた。伸びがついて人よりものぞけば、やっぱりレースで勝ちやすいです」と佐藤自身も進化を実感している。

 その要因についても「プロペラですね。下出卓矢さんにお世話になっていて下出さんのペラをずっとマネしてやっていました。でもピット離れ、出足関係とか犠牲になる面も多かった。最近になって自分でもアレンジを加えて乗れるようにペラを叩けるようになって結果が出てきました」と明かす。

 下出と言えば最近では激減している伸び型調整を貫くレーサー。佐藤も「伸びをつけて1周1Mでレース決められれば一番楽なので…。豪快なレースならファンの方にも楽しんでもらえると思います。攻撃的なスタイルでやっていければ…」というように伸びにこだわるスタイルを追求している。

 同じ福井支部でレーススタイルも一緒となれば一気に距離が縮むのは自然の流れだろう。「明確な弟子ではないけど、ほぼ弟子と言う感じでいろいろとお世話になっています。優しい人なので友達みたいな感じで公私ともに付き合わせてもらっています」と“ほぼ師弟関係”を築いている。

 下出も「初めて食事に誘った後輩です。一番最初に自分の伸び型をマネてくれた。冒険する後輩はいないし、伸び型を求める選手は少ないぶん、やる価値はあると思う」と目を細める。

 ただ、伸びにこだわるスタイルを貫くことは容易ではない。「伸び型は批判されたりするし、やめろと言われたりもするので、結果を出さないといけない。やり続けるのもストレスですから…。それでも折れずにやってだんだん勝率が上がってきた。伸び型調整の難しさを経験して結果も出して評価している。普通のエンジンでも伸びの感性を磨いてほしい。伸びは絶対に武器になる」と厳しい状況の中で結果を出すようになった弟子を評価する。

 21年前期はともにA2級。下出は「2人で一緒にA1に上がって記念に出たい」と目標を掲げる。破壊力抜群のエンジンに仕上げた福井の師弟コンビが大舞台で大暴れとなれば大いに盛り上がることは間違いない。
 
☆さとう・ゆう=2016年5月にボートレース三国でデビュー。初勝利は同年7月のボートレース児島。今年7月にボートレース多摩川で初優出。まだ優勝はない。同期の118期には吉川貴仁、栗城匠、板橋侑我、宮之原輝紀、関野文らがいる。