ボートレース尼崎で開催されていた大阪スポーツ後援「第18回ダイスポスワンカップ」は4日に優勝戦が行われ、1号艇の竹田辰也(山口=36)が快勝。今年2度目、通算9度目のVを飾った。
 
 今節は30日間のフライング休み明け。その間に季節は変わり、調整方法も違っていたはず。それでも節一級に仕上げた裏には秘密があった。「ここに入る前に同期の毒島誠(群馬=36)に電話をして、この1か月で変わった調整方法のことを聞いたんです。そのアドバイスをもとにプロペラを叩きました」。その毒島は前日3日に優勝戦が行われたボートレース桐生のGI・64周年記念を制覇。その姿も刺激になったのだろう。
 
 そして同じ山口支部の偉大なる先輩・今村豊さん(59)も引退して水面を去った。「最後のレースは一緒に走らせてもらったのですが『もうレースどころじゃない』という感じ。泣くのを我慢しながらでした」。あの時、水上で託されたバトンはしっかりと受け取った。今後もVを積み重ねてファンと大先輩を喜ばせたいところだ。