
ボートレース桐生のGI「開設64周年記念 赤城雷神杯」は31日、早くも中盤戦のヤマ場、予選3日目に突入する。序盤戦2日間の予選ロードは優勝候補筆頭の地元・毒島誠(群馬=36)が無傷の3連勝として、独走態勢を築いている。
その一方で、今節は水摩敦(福岡=34)が2日目を連勝。また、F2の重ハンディを抱える福来剛(東京=39)が3戦1、3、2着と好走するなど、伏兵勢の活躍も目立っている。
中でも注目してみたいのが、初日から2戦して2着2本とまとめている森野正弘(山口=35)だ。今節、コンビを組む40号機は2連対率29%という低率ながら、調整さえ合えば上位クラスに近い足になるという、手なずけるのが難しい〝じゃじゃ馬〟的なエンジンだ。
それでも、初日2Rで3コースからまくり差しで2着発進すると、2日目は3R5号艇から、またしてもまくり差しのハンドルでしっかり2着を確保。エンジンに関しては「プロペラ調整をして、寺田(祥・山口=42)さんとの足併せで、自分の方が強めだったし、寺田さんからは『上位あるよ』と言われました。1Mはイメージ以上にボートが返ってきたし、そこからの押し、それに行き足はいいですね」と、しっかりと〝調教〟に成功! 出足系を中心に上位級の舟足に仕上げてきた。
山口支部の一員とあって先ごろ現役を引退した今村豊氏に心酔していたようで「(今村さんと)もっと記念レースなどで一緒に走りたかった。自分もそろそろ記念戦線で結果を出さないと…」と、にわかにやる気をみなぎらせている。3日目以降の中盤戦の走りっぷり次第では、ひょっとしたらひょっとするかも…。
森野は1985年1月28日生まれ。山口支部の106期生。2014年1月の徳山新鋭リーグ戦で初Vを挙げ、通算6V。山口支部の次代を担うイケメンレーサーだ。
【関連記事】