今月8日に引退した〝レジェンド〟今村豊さん(59)が24日、関係者へのあいさつのため「第67回ダービー」を開催中のボートレース大村(長崎県大村市)を訪れた。

 今村さんは瓜生正義(44=福岡)と並ぶ最多の3Vを誇るなど、ダービーとはゆかりが深い。

 ピット内では関係者に引退の報告をして回り、毒島誠(36=群馬)や峰竜太(35=佐賀)ら選手が駆けつけ、今村さんにあいさつ。自分のカッパにのサインを求める選手も相次ぎ、即興のサイン会が開かれた。今村さんは「ピットで施行者、競走会の方々にあいさつをしてきました。選手にもほぼ会えたし、話ができたのは良かった」と笑顔で話し、「今の若手も、もっと乗ればうまくなる。今日乗って明日結果が出ることはないけど、積み重ねることが大事。自分ほど乗って(練習して)きた人はいないと思うし、そこは自信を持って言える」と未来を担う若手選手にエールを送った。

 また、12R発売中には救助艇に乗って引退のセレモニー実施。今村さんは「ファンの皆さま、すでにご承知かと思いますが、10月8日に現役を引退しました。長い間、ご声援をいただき、本当にありがとうございました。皆様のご声援のおかげで、39年あまりの長い現役生活を送ることができました」と引退を報告。
 
 さらに「ボートレースダービーは私が最も目標にしていたレースです。明日は最終日を迎え、優勝戦が行われます。必ずや歴史に残る名勝負を展開してくれると信じています」と後輩たちの活躍を約束した。

 そして改めて「最後に本当に長い間、今村豊を応援していただき本当にありがとうございました」と礼を述べると、来場したファンから大きな拍手が巻き起こった。