ボートレース津のGⅢ「津オールレディース」が17日、開幕する。それに先立ち、16日には前検日のエンジン抽選、スタート特訓などが行われた。

 今節はダブルドリーム制が敷かれ、初日の第1弾「ツッピードリーム」戦は松本晶恵(群馬=33)が1号艇に組まれている。近況は4節連続優出中で、直近10節では9優出で1Vと絶好調! 前検日のエンジン気配も「伸びられる感じではなかったし、反応が良かった」と上々だった。まずはイン速攻を決めて、リズムをつかみたいところだろう。

 だが、そこに待ったをかける存在となりそうなのが6号艇の川野芽唯(福岡=34)ではないか。今節は追加配分での参戦だが、15日まで徳山「ヴィーナスシリーズ」に出走。さらにこの後、23日が前検日のとこなめ「ヴィーナスシリーズ」も控えており、〝中0日〟が2節続き、トータル21連勤という超過密日程となった。

 そんなキツい日程は覚悟の上、それだけ意欲満々でいるのだ。というのも16日現在、女子賞金ランク13位で、年末のプレミアムGI「クイーンズクライマックス」(BR浜名湖=12月28~31日)出場ボーダーとなる12位の大滝明日香(愛知=41)とは約80万円の差。ちょうど一般戦の優勝回数1回分で「(クイーンズCへは)優勝をしないと厳しい」と、ここでのV取りに燃えている。

 肝心の前検気配は「スタート特訓ではそんなに下がらなかったが、波に負ける感じがあった。(プロペラが)回りすぎかも…」と、微妙な状態だったが、特訓終了後に入念なプロペラ調整を施していただけに、上積みを期待してもよさそうだ。初日ドリーム戦に限らず、節間を通じて追いかけたい。

 川野は1986年3月25日生まれの100期生。過去の優勝は12回だが、そのうち1回がGⅠ初優出で一躍、シンデレラガールとなった地元福岡での2015年「第4回クイーンズクライマックス」。また、今節は中尾彩香(福岡=19)と師弟揃っての参戦となっている。