古賀繁輝のお勧めのお店は、「酔虎寿し」唐津店である。

「レース場のある地方をあちこち食べ歩いてきましたが、ここの握りは全国一」と絶賛するここのおすしは、魚介類豊富な玄界灘・対馬沖で取れた旬の食材をただ握るのではなく、素材の味を引き出すのはもちろん、ひと手間加えてさらにおいしく仕上げた逸品。「酔虎寿し」は“今日の最高”を提供するというのがこだわり。

 中に入ると右側に10人ほどが座れるカウンターがあり、その後ろには細長いテーブル席でこちらも10人ほどが座れるようになっている。そこで古賀の推薦、わざわざ沖縄から取り寄せるほどこだわっている粟国(あぐに)の塩を使った塩握り(白身1貫630円、イカ1貫300円)を注文。ミネラル豊富な粟国の塩は塩特有のとげとげしたしょっぱさではなく、まろやかでイカ特有の甘みや白身魚の繊細な甘みを引き立て、上にかかったすだちが絶妙な味わいを醸す。

「これだけのために遠方からいらっしゃるお客様もいらっしゃいます」(吉原秀雄店長)というのもうなずける味。口の中に入れるとほろほろと解けるふわっふわっの穴子を使った穴子尽くし(3360円)や取れたての魚を使った刺し身盛り合わせ(1人前2100円から)も人気の一品だ。

 回転ずしも悪くはないが、たまには大人の雰囲気で味わうおすしはいかが。

【アクセス】「酔虎寿し」唐津店(TEL0955・74・6825)午前11時30分〜午後10時、定休は水曜日。JR唐津駅から徒歩約10分、ボートレースからつからは車で約10分。