ボートレース蒲郡のGⅢ「オールレディース ガマの女王決定戦」は26日、第12Rで優勝戦が行われ、圧倒的な1番人気に支持された田口節子(岡山=39)が逃げ切りV。2月の児島オールレディース以来、今年2回目の優勝を飾った。

 なお、2着には土屋千明(群馬=38)、3着には山下友貴(静岡=34)が入線し、3連単1―6―3は1万5240円と万舟券決着となった。

 ピットから引き揚げてくるなり勝者は開口一番「1号艇だったのでこんなチャンスはめったにないし、ホッとしてます」と安堵の笑みを浮かべた。機力は序盤からトップクラスで節間通してシリーズリーダーの座を譲ることなく圧勝した。

「エンジンが良かったし(1M回った時点で)優勝したと思った」と確信できるほど完璧な仕上がりだった。

 唯一の課題だったスタートも自分なりに工夫して克服したのは経験値の成せる業だ。スタート展示ではコンマ22と1人だけ後手に回ったが、本番ではお手本のようなコンマ12の踏み込みで軌道修正に成功。スタート展示で誤差を感じ取り、それを本番で生かしたのはさすがの一語だ。

 蒲郡は昨年12月にも男女混合戦で優勝。その約4か月前に行われたプレミアムGⅠ「第33回レディースチャンピオン」でも優勝戦に進出しているように相性は抜群だ。

 今後は11月に蒲郡でGⅡ「第7回レディースチャレンジカップ」、12月には浜名湖でPGⅠ「第9回クイーンズクライマックス」と続々とビッグレースが控えている。今回の優勝賞金120万円を加算して2251万円とし、賞金ランクも10位まで上昇。大舞台でも主役の座を狙える位置まできた。

「あまり賞金のことは気にせず、一走一走頑張って優勝できるようにしたい。蒲郡は相性がいいので楽しみはありますね」と冷静に語っていた。

 田口は井口佳典、田村隆信らスター選手揃いの〝銀河系軍団〟85期生。GⅠでは2011年三国、12年多摩川とレディースチャンピオン連覇の実績がある女子第一人者でもある。