19日、中盤戦のヤマ場となる予選3日目に突入するボートレースびわこのプレミアムGI「第7回ヤングダービー」――。血気盛んな若手レーサー同士が対決する大会とあって、連日、激戦ムードだが、この3日目に注目したいのは野中一平(愛知=25)だ。

 2日目4Rは2コースから持ち前の速攻力を発揮してコンマ09のトップスタート。スリットラインから優勢に運ぶと、1Mは冷静に差して首位争いに参戦。2Mも内を突いて先頭に抜け出し、そのまま1着ゴール。今節初白星を飾った。

 手にした62号機は2連対率23%という低調機で、先行き不安な船出だった。案の定、初日は4、4着と見せ場なし。そこから直ちに本体整備を敢行、キャリアボデー交換に打って出た。すると、勝った2日目のレース直後には「直線は上積みできました」と成果を実感する一方で「立ち上がりが良くないし、ターン回りは全体的に物足りない」と課題も残した。

 その課題を解消するため、レース後にプロペラ調整室に直行、ペラ調整→試運転を繰り返した。果たして「試運転の感触は良かったですよ。実戦レースに行ってみないと分からない部分はあるけど、一人で乗っている分には良くなっています」とようやく納得の表情を浮かべた。

 中でも最大の収穫はスリット近辺の気配をアップさせたことだ。野中の武器といえば何といっても、その〝スタート力〟。最近3か月の平均スタートタイミングはコンマ11で、今大会の出場メンバーの中では大山千広(福岡=24)と並んでトップタイの早さだ。自慢の攻撃力が存分に発揮できる仕上がりとなれば、3日目以降が大いに楽しみになってきた。

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