ボートレース浜名湖の「ヴィーナスシリーズ第12戦」は13日、最終日。12レースで優勝戦が行われ、1号艇・広中智紗衣(東京=39)が優勝。2着には金田幸子(岡山=40)、3着には細川裕子(愛知=38)が入り、3連単1―2―3は1340円と本命サイドの決着で閉幕した。なお、5号艇・平高奈菜(香川=33)は選手責任外の転覆失格に終わったが、レース後は普通に歩行しており、大きなケガはない模様だ。

 レースは進入に動きなく、枠なり3対3。インから1人飛び抜けたスリットだった広中だったが、まさかの「スタート判定中」の文字。「ヤバかった…。終わったと思いました」とFを覚悟したそうだが、コンマ00のオンラインスタートで生き残り、そのままゴールした。

 レース後は喜びの前に「F1本持ちであのスタートはない」と猛省していたが、とはいえ運も実力のうちで、5月GⅢオールレディースに次ぐ当地連続Vは紛れもない事実。浜名湖との相性は抜群だ。「いいエンジンが引けたし、いろいろ運はついてますね。(浜名湖の)クイーンズクライマックスは(期替わりでFが消え)クリアな状態でこれるので頑張りたい」。現時点では賞金面でベスト12入りは厳しく、GⅢのシリーズ戦回りが濃厚だが、年末も彼女が注目を集めること間違いなしだ。

 広中は1981年2月9日生まれの39歳。これが通算6回目のV。次走は21~26日の日程で開催される蒲郡GⅢ「オールレディース ガマの女王決定戦」に出走予定。