ボートレース住之江のGI「高松宮記念特別競走」は7日のシリーズ5日目、佳境の準優勝戦3番勝負を終了。8日最終日の12Rで争われる、優勝戦に進出するベスト6が出揃った――。

 注目の準優戦第1弾・9Rは絶好枠1号艇のインコースからスタートした井口佳典(三重=43)が逃げ切り快勝! 優出一番乗りを決めた。3コース発進だった磯部誠(愛知=29)が同県の先輩・池田浩二の猛追を振り切って2着確保。

 井口は優勝した6月の大村「開設68周年記念」以来、今年6回目、通算67回目のGI優出。磯部は2月の蒲郡「東海地区選手権」以来、今年2回目、通算5回目のGI優出となった。

 続く10Rは得点率トップで予選をクリアした湯川浩司(大阪=40)が1号艇。インの利を生かしてきっちり逃げ切りV! 8日最終日・優勝戦のポールポジション=1号艇を勝ち取った。2着には内寄りコースを狙ってきた外枠勢を抑えて3コースを取り切った伊藤将吉(静岡=41)が1Mの全速戦から、そのまま流れ込んだ。

 湯川は優勝を飾った4月の蒲郡「開設65周年記念」以来、今年2回目、通算58回目のGI優出。伊藤はデビュー21年にして念願のGI初優出だ!

 そして準優ラスト11R。ここも1号艇の逃げ切りかと思いきや…。3号艇3コースからスタートした原田幸哉(長崎=44)が〝超絶〟のまくり差しで、イン吉川元浩(兵庫=48)の懐に切り込んで快勝! 吉川はそのまま2着に粘って、両者が優勝戦に勝ち上がった。

 原田は3月1日の下関「開設65周年記念」以来、今年3回目、通算57回目のGI優出。吉川は原田と同じ下関周年以来、今年3回目(SGではクラシック、メモリアルで優出あり)、通算65回目のGI優出となった。

 優勝戦の組み合わせは次の通り。

1・湯川浩司(GⅠ12V)
2・井口佳典(同15V)
3・原田幸哉(同14V)
4・吉川元浩(同19V)
5・伊藤将吉(GI未勝利)
6・磯部 誠(GI未勝利)

 ちなみに、現在までの2020年賞金ランキングは湯川が22位。井口15位、原田81位、吉川2位、伊藤は100位圏外、磯部39位。年末の〝1憶円争奪レース〟SGグランプリ出場権をめぐる争いもシ烈。8日の優勝戦で湯川が勝てば、暫定13位、GP出場圏内に浮上してくるが…。果たして結果はいかに――。