ボートレースとこなめのGⅡ「モーターボート大賞~昭和VS平成~」(優勝賞金450万円)は6日、12Rで優勝戦が行われ、山口剛の3カドまくりに乗った守田俊介(滋賀=45)が鋭い差しを叩き込んでV。今年7回目、通算108回目の優勝を飾った。
  
 地元特別戦での1号艇を手にしていた〝若い〟吉田裕平に、経験豊かな昭和世代の山口、深川真二がスタート展示からプレッシャーをかけ、吉田はS展示は3コース。本番ではインコースを死守した吉田だったが、今度は山口が3コースの〝カド〟に引く奇襲策。スタートで後手に回った吉田は山口のまくりに抵抗できず、その絶好の展開をモノにしたのが守田だった。

「今節はホンマ、運が良かった。あんな展開はめったにない。あれなら木村(仁紀)でも差せますわ(笑い)。ツキすぎて帰りに事故るわ(笑い)」

 ツキを強調する守田だが、3カド狙いの山口を〝どうぞどうぞ〟とばかり引っ張らせ、コンマ07の速攻スタートで必殺の差し技。混戦をお膳立てするクレバーさとカミソリのような速攻力、そして、狙った獲物は逃さない完璧なターンがあればこその勝利。

 勝った守田はもちろん、深川、山口を含め、今節の〝昭和〟のレーサーは、役者が一枚上だった。