ボートレース浜名湖の「ルーキーシリーズ第15戦 スカパー!・JLC杯」は30日、4日間の予選を終了。31日の5日目は10~12Rで準優勝戦が行われる。

 予選首位通過となったのは宮之原輝紀(東京=22)。舟足的には競ると苦しい今節だが、トップ通過ということで、準優1号艇で勝てば、当然優勝戦も自動的に1号艇がゲットできる。引き波のないところで走れるのは有利で、このまま逃げ連発でVを目指す。また、関浩哉(群馬=25)、松尾拓(三重=31)も同じく準優1号艇を獲得したが、準優3番勝負では吉川貴仁(三重=27)に注目する。

 序盤はオール2連対。一時はポイント争いでも首位に立ったほどだったが、3日目11レースの事故でリズム、気配ともに下降。「足落ちしてますね。それまで上位だったのが普通になった。乗り心地だけ許容範囲」と、当初は前をグイグイと追い詰めるような舟足が、4日目3レースは先頭を走りながらも後続に詰められる気配になってしまった。

 一般論で言えば舟足再浮上のために調整を図るということになるが、もともと今節はここまでノーハンマー、つまりペラに関しては調整なし。少しでも叩けば再浮上も期待できそうだが、この状況でも「これで行くつもりです。自分が優出する時はノーハンマーの時が多いので」と自身の中で〝ジンクス〟があるようで、あくまでノーハンマーを貫くという意外な答えが返ってきた。選手によって考え方が違うのは当然だが、吉川にとってはレースに集中した方が好結果につながるのだろう。

 スタートも「ダッシュはつかめました」と4カドの4日目7Rはコンマ08のナイスショット。準優11レースは再度の4カド戦となりそうなのも面白いところで、より一層スリットに集中して優出を狙う。

 吉川は1993年7月15日生まれの118期生。優勝は昨年6月のびわこ「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」の1回のみだが、この時は3カド。ダッシュからの鋭い攻撃には定評がある。