ボートレース下関のSG「第66回メモリアル」は28日、シリーズ4日目を迎え、セミファイナル=準優勝戦へ進出するベスト18を決める予選ラストバトルを展開する。

 27日の予選3日目はそれまで快進撃をみせていた峰竜太(佐賀=35)と寺田祥(山口=41)の連勝が「3」でストップしたが、それぞれ3着、2着は確保。いぜん好調をキープしている。また〝遅ればせながら〟好エンジンを手に入れていた井口佳典(三重=43)と、伏兵・片岡雅裕(香川=34)が揃って連勝の活躍をみせた。

 そんな中でこの日、周囲をアッと思わせる走りを披露したのが馬場貴也(よしや、滋賀=36)だった。というのも、第4Rであの〝エース機〟の石渡鉄兵を道中で逆転したから。

 もちろん、単純にエンジンパワーだけの問題ではないが、馬場が誇る〝艇界屈指のターン力〟を見せつけた形だ。「前が石渡さんだし、抜くのは厳しいかと思ったんですが、ツケマイを2回見せておいて、最後に差したのはイメージ通り。ターンでグリップして押す感じがあったし、足も3日間で一番良かったですね」と、してやったりの表情だ。

 そんな激走を披露した馬場とはいえ、今節はここまで未勝利。4、5、2、3着という航跡で、もっか得点率5・00。第28位と準優勝戦進出へは1着条件の厳しい勝負駆けが残されている。

 それでも、28日4日目の予選ラスト走は11R1号艇での出走と、絶好枠を残していたのは、これ幸い。コース不問の機動力を誇る〝スピードスター〟だけに、準優勝戦にさえ乗れれば必然〝その先〟も見えてくるはず。3年連続でのSG制覇へ、まずは予選ラストで目イチ勝負! を仕掛ける。