【多摩川ボート・レディースチャンピオン】歴代女王の逆襲…4回勝った山川は別格

2020年08月02日 14時00分

【多摩川ボート・プレミアムGⅠ「第34回レディースチャンピオン」=カウントダウンコラム「静波の女王決定戦」(1)】“最強のオンナ″を決めるプレミアムGⅠ「第34回レディースチャンピオン」が8月5日に開幕する。今年の舞台は日本一の静水面・ボートレース多摩川。恒例の直前連載は「静波の女王決定戦」と題して注目選手をピックアップ。第1回は王座奪回を狙う「女王の逆襲」。 優勝4回、出場32回、優出14回と数々の大会最多記録を持つ山川美由紀。誰よりも「レディースチャンピオン」を知り尽くしている。今大会に向けても落ち着き払っている。「これまで4回、優勝しているけど、それを意識したことはあまりない。今までもこれからもただの積み重ね」と冷静そのもの。近況も「最近は良くない」と話す一方で「ペラの形とか調整が良くないとかではない」と慌てず騒がずといった雰囲気を漂わせている。

 大会2Vは日高逸子、寺田千恵、海野ゆかり、田口節子の4人。海野は2期連続でA2に甘んじているが「2020年前期にF2になったのでSが慎重になっている。基本的にテクがあるわけではないし、S行ってインパクトを与えて勝っている選手がSを控えたら当然、点数は取れない。ただ、徐々には良くなっている。Sも行く気になっている」と復調の手応えをつかみつつある。

 04年には当地で開催された17回大会でV。「多摩川は基本的に好きですね。地元より多く優勝しているかもしれない。そんなイメージがある」と水面相性も後押しする。

「GⅠの1度目は勢いと展開で勝てることがある。2度目はその場の雰囲気に慣れてきたり、経験値で取れる。ただ、3度目からが難しい。まずはリズムに乗りたい。サッパリした性格なので一度悪いことがあっても勝てたら全部忘れるのでチャラにできるように頑張ります」と3度目のVに向けて闘志を燃やしている。

 田口は11年の24回大会(三国)、12年の25回大会(多摩川)と連覇。「女子ナンバーワンを決める舞台なので、そこを目指してやっていました。若いうちは取りたい取りたいと思って頑張っていたけど取れなくて、諦めてもうやめようかなと思った30代になって優勝できた。意気込むとダメなことがわかった」と振り返る。それだけに「意気込みとかはない。取りたいと思って取れるものでもないので…」と自然体で臨む。

 09年の22回大会(尼崎)で優勝した新田芳美は「運が良かったのもあるけど、強い人でもタイトルを取れていない人もいる中で、勝てたことは自分のボートレース人生の中で財産になっている」という。

 そして、前出の海野は総括するかのごとく、こう話した。「最近は若くてすごい女子選手が増えてきて全体にレベルが上がっている。昔も人気があったけど、今はすごく盛り上がっている。ただ、先輩方がいい流れをつくってくれたのは忘れてはならない」

 まだまだ若手に主導権を譲るつもりはない。