【下関ボートSGメモリアル】エース・白井英治〝地元SG連覇〟への強みと弱み

2020年08月22日 14時00分

白井英治

【ボートレース下関SG「第66回メモリアル」カウントダウンコラム=夏夜に咲き誇れ!(1)】ボートレース下関のSG「第66回メモリアル」が25日に開幕する。コロナ禍の中、各地で花火大会や夏祭りなどが中止となっている。そんな中、カクテル光線に照らされた夏夜の水面で6色のボートが疾走し、色鮮やかに咲き乱れる。直前連載「夏夜に咲き誇れ!」では花火のように人々に勇気や元気を与えようと燃えているトップレーサーを紹介。第1回は地元SGに向けて気合満々の山口支部レーサーにスポットを当てた。

 花火大会のクライマックスといえばスターマイン(速射連発花火)や特大に花開く尺玉だろう。今大会で、そんな主役級の活躍が熱望されているのは地元勢だ。山口支部からは5選手が参戦。大会最多の34回目の出場となる総大将の今村豊も「地元ですし、頑張れるだけ頑張りたい。あとは他の4人のムチ叩きですよ(笑い)」という。この大ベテランの号令の下、白井英治、寺田祥、谷村一哉、原田篤志が熱い走りを披露する。

 中でも大きな期待を背負うのはエース格の白井だ。地元・徳山で64年ぶりのSG開催となった2018年6月のグランドチャンピオンでは涙の優勝。“有言実行の男”として大きく株を上げた。自身も「ボクは“持っています”からね」と不敵な笑みを浮かべる。

 今回の地元大舞台に向けても「もちろん下関でもSGは勝ちたい。その準備は進めている。賞金ランクベスト6へ向けて、という点でも今回はある程度、しっかり稼ぎたい。優勝となると運がないと難しい部分もあるが、まずは優勝戦にはしっかり乗りたい」と気合満々だ。

 今年は3月の下関GⅠ65周年で優勝、SG戦線では5月の住之江オールスターで優出している。ただ「最近はペラを叩くと悪くしてしまう。エンジンを出せてないランキングで5位に入るんじゃないですかね」と自嘲気味に話すなど、調整面では納得できる状態ではなかった。

 それでも「ペラ調整で悪くすることを恐れずに思ったことをやっていきたい」と逃げることなくエンジンと向き合った。そして、その成果をつかみつつある。「ある程度、この形のペラでこなければという手応えはつかめた。これでダメなら、自信を持って本体などの違うところに取りかかれる」という。

 体調、メンタル面も充実一途だ。2節前の下関GⅢ企業杯で大一番を前にFを切ってしまったが、悲観する様子は一切ない。「Fを切ったけど、いい一節だったと思う。もともと下関ならどこのコースからでもいいと思うが、外からのレースで全体を見通せる状態で、視野を広げられた。体重面もそう。体調も最近になくいい。減量自体はいつものことで苦にならないが、一時は体調を悪くしていたし、やっぱり痛みがあったらダメなんで。明日からでもすぐに入りたいくらいの状態です。Fもマイナスにはならない。自分が集中して走ればと思っている」と、むしろ前向きだ。

 まさに「心・技・体」の三拍子が揃った状態でビッグレースに臨む。最終日の夜に大輪の花を咲かせる準備は万端だ。