ボートレース平和島の「創刊60周年記念 第34回東京スポーツ賞」は1日、シリーズ5日目を終了。優勝戦進出のベスト6強が決定した――。その優勝戦の中でも、ダークホースとして注目したいのが4号艇・柘植政浩(滋賀=39)だ。

 今節は「4日目の朝にプロペラを思い切って叩いて」舟足が急上昇! その日を2連勝とし、得点率を急浮上させて、大逆転で準優勝戦10R1号艇を獲得した。ところが、その勝負の一戦では「(プロペラ調整が)合ってなかった。行き足が落ちてしまい、そこは桑原選手の方が良さそうだった」とライバルの差し切りを許してしまった。それでも舟足は「ターン回りは気にならないし、優勝戦でも戦える足はある」と調整さえしっかり合えば機力は引けは取らない。

 Vを飾った昨年10月大村一般戦以来、久しぶりの優勝戦進出となったが、「どのレースでも1着を狙っているのでいつも通り行きます。スタートはコンマ10を全速で行きたい」と自身4Vへ向けて自然体で臨む。

 柘植は1981年7月11日生まれ。滋賀支部所属の88期生。同期には三井所尊春、吉永則雄、細川裕子らがいる。2010年6月のびわこ一般戦で初優勝。これまで通算3V。ここまで6期連続でA2級。自身2度目のA1級昇格へ気合が入っている。