21日、ボートレース住之江のヴィーナスシリーズ第9戦「大阪スポーツ賞 第31回アクアクイーンカップ」予選2日目が終了した。

 今大会はなにやら、いつもと様相が違っている――。というのも、女子レース戦線は常々、実績上位の年長〝ブランドレーサー〟が地力の違いをアピール、V戦線をリードするのだが…。

 ここまでただ一人、無傷の3連勝と大暴れしているのが、地元・大阪支部のニューフェース・上田紗奈(大阪=24)だ。2目目前半1Rはインからしっかり逃げ切り。後半10Rは先行した先輩レーサー向井美鈴(山口=40)を1周2Mでの絶妙な差しハンドルで逆転勝利!「3連勝は初めて」と満面の笑みを浮かべた。舟足に関しても「エンジンはいいですね。全体にいいです。乗り心地もきました」と納得の仕上がりになっており、前節果たした自身初の予選突破に続いて、今度は一気に初の優勝戦進出の可能性まででてきた。

※うえだ・さな=1996年7月13日、大阪生まれの24歳。2018年11月にBR住之江でデビュー。今年2月の、BRびわこ・男女W優勝戦で初1着を挙げた。前節のまるがめヴィーナスシリーズでは節間4勝を飾り、自身初のイン戦も逃げを決めて、デビュー初の予選突破を果たした。通算8勝のうち、実に7勝を前節と今節で荒稼ぎしているように急激に〝覚醒〟したようだ。実兄は2020年の「トップルーキー」に選ばれ、5月の住之江SG第47回オールスターにも出場した大阪支部若手ホープの117期の上田龍星(25)。