「最後の新鋭王」篠崎仁志 夢は兄弟で賞金王出場

2013年09月24日 13時46分

南明奈に祝福される篠崎仁志

 夢は兄弟で艇界制圧だ! 今年で最後となるGⅠ「新鋭王座決定戦」(桐生)の優勝戦が23日に行われ、絶好枠の篠崎仁志(25=福岡)がインから逃げ切って快勝。兄・元志(27)が成し得なかった新鋭王座Vを達成するとともに、最後の「新鋭王」の称号を手にし、歴史に名を刻んだ。なお、篠崎の優勝は通算14回目、GⅠ優勝は初めて。

 優勝後の歓喜のインタビューを兄・元志は実家で家族と見守った。新鋭チャンプの弟が「神様が兄に追いつく機会を与えてくれたと思っている」と言うのを聞きながら、兄は「自分がいたことで弟につらい思い、悔しい思いをさせた。今は言葉にならない」と、声をつまらせた。

 兄が「自分のレース以上に緊張した」という最後の新鋭王座。優勝戦は3対3の枠なり。スリットで4カドから攻めた片岡雅裕は1Mの旋回後に落水。巻き込まれた中田竜太も転覆する中でも篠崎は冷静だった。1Mを先マイし、後続艇のアクシデントを尻目に爆走。メモリアルVを王道パターンで決めた。

 これで賞金ランクは23位に浮上。今後の記念ロードの活躍次第では、すでに賞金王決定戦出場を当確させた兄・元志との「兄弟賞金王出場」という史上初の快挙に近づいた。かつて兄・元志は「SG常連の兄弟って過去にもあまりいないでしょ。2人で賞金王に出れば業界は盛り上がる」と、賞金王揃い踏みの夢を語った。

「兄の存在がプレッシャーでイライラした時期もあったけど、今は比較されても何とも思わない。でも、決定戦出場はまだ全く考えられないですね。(その気持ちが)ジワジワ湧いてくるかもしれませんけど」

 夢を現実にすべく、今後の記念戦線に全力を注ぐ。