【桐生GⅠ新鋭王座決定戦】和田兼輔「自信になった“10年に一度のターン”」

2013年09月15日 12時34分

【桐生GⅠ新鋭王座決定戦(18日開幕):カウントダウンコラム(3)】いよいよ最後の「GI新鋭王座決定戦」が18日、桐生で開幕する。過去27回の歴史の中で誕生した“新鋭王”+SG覇者は延べ16人(長岡茂一、市川哲也が2度優勝)。直近でも第24回大会の覇者・毒島誠がMB記念を制覇したように現在でも“SGレーサーへの登竜門”は健在だ。そこで本紙直前企画として、今大会の有力候補を直撃した。その3回目は和田兼輔(26=兵庫、100期)だ。

 今年5月の当地「新鋭リーグ第19戦」を9戦8勝の準パーフェクトV。超抜級だった看板機15号の後押しがあったとはいえ、この新鋭世代では力量上位、格上の存在だということを存分にアピールしたシリーズだった。

「2走目のドリーム戦3着が悔しくて…。前を抜きに行って無理して逆に抜かれてしまった、絶対にやってはいけないレースでした。それでその後は気合が入りましたね」

 この8月末にも当地に登場。平凡機で準優敗退したが「ドリーム戦で3コースからまくり差しを決めた。周囲からは“10年に一度のターン”と言われたし自分でも理想のターン、100点に近いターンができたと思う。自信になった」と自身の成長を肌で感じている。

“本番”ともいうべき今大会を目前に控え、冷静さを保ちつつも程良い緊張感と高ぶりを保っているようだ。もちろん出場選手全員がライバルとなるが、彼にとっての最強の敵はV最有力候補の桐生順平の存在だ。

「同期で一番仲がいいんです。この前も一緒に旅行に行ったしね。彼の活躍は素直にうれしい。でももちろん刺激になっています。現時点では彼に及ばないけど、これから先は…。客観的に何が足りないのか、どこを補っていけばいいのか。いろいろと考えながらやっている」

 SG優出2回を誇る、世代最強の好敵手との距離感を測ることで、自分の歩む道を見つけようとしている。「自分も新鋭王座が目標ではなくSGに出ることが目標なんでね。そこで自分が通用するのか、その実力があるのか、行ってみないことには分からんから」

 そのSG舞台へのステップ、近道としてこの王座戦を位置づけている。「最近、水泳の立石諒選手やタレントの宮下純一さんとか、アスリートやミュージシャンとか違う業種の人たちと食事に行ったりしていろんな話を聞かせてもらっている。やはり勉強になるし刺激にもなる」と貪欲な姿勢を貫いている。

 もちろん、これまでのキャリアや実績の比較となるとドリーム戦メンバーに見劣るのは否めないが潜在能力は勝るとも劣らぬ力を秘めている。この大会でそのベールを脱いでも不思議ではない。

☆わだ・けんすけ=1986年12月28日生まれの26歳。兵庫県在住。2007年5月、尼崎デビューの100期生。同9月、三国で初勝利。6年目の今年2月の平和島新鋭リーグ戦で初優勝。5月桐生リーグ戦も制し通算V2。GIは3回出場もSGは未経験。同期は桐生順平、松尾昂明、青木玄太、鎌倉涼、平高奈菜ら。