【住之江GP&徳山クイーンズC】注目レーサー=吉川元浩がGP2勝目に自信、遠藤エミはGPシリーズ出場でモチベーションアップ

2019年12月16日 16時00分

吉川元浩

【住之江SG「第34回グランプリ」&徳山プレミアムGI「第8回クイーンズクライマックス」=カウントダウンコラム(12)=注目レーサー】

★吉川元浩(GP2位=47、兵庫・79期)=今年は春先からスタートダッシュに成功した。戸田クラシックを制した勢いのまま福岡オールスターもブッコ抜き、SG連続V。この時点で早々とグランプリ出場を確定的にし、その後も堅調にまとめてトライアル2ndの1号艇を獲得した。

「SGではいいエンジンを引けたのもあります。8月に尼崎でFを切ってリズムを悪くしたけど、このF休みを前向きにとらえてちょうどいい休みになったと思う」。ひたすら突っ走るだけではなく、勝負した結果の小休止もポジティブ思考で乗り切ったのはベテランの円熟味でもある。

 昨年の第33回大会は9年ぶりのGP参戦でこれまでとのシステムの違いなどに戸惑う部分もあった。「トライアルは初めてだったし、1stからいいリズムで行けたけど、やっぱりしんどいし、2ndに行って、ホッとするところもありましたからね。今年はベスト6で初戦の枠番(1号艇)もそうだし、いいエンジンを引けるのが大きい」との言葉には実感がこもっている。

 12年前の第22回福岡大会では初出場初Vの快挙を成し遂げた。植木通彦氏以来、史上2人目の2場目でのGP制覇のチャンスだ。「黄金のヘルメットはもちろんもう一度狙っているし、短期決戦であとは落ち着いてしっかり走るだけ。寒い分にはペラを合わせやすいと思ってるし、ナイターグランプリは楽しみ」

 直前のGI三国66周年記念もまくり圧勝と再び勢いづいてきた。12年ぶりにGP戴冠となれば、SG年間3Vで令和初のMVPへグッと近づく。

遠藤エミ

★遠藤エミ(QC2位=31、滋賀・102期)=一昨年の大会は4戦全勝の完全V。とはいえ、その後は一般戦やオール女子戦での優勝はそれなりにあったが、大舞台での活躍が少なくなった。

 特に今年は10月までの優勝は男女W優勝戦とヴィーナスSの2回。「レースした気がしない。失敗も多かった。エンジンも思うように仕上がらなかった」と嘆くばかり。3月のレディースオールスターは予選トップ通過ながら準優で2着に敗れるなど、リズムに乗れない場面も多かった。

 ただ、それらは全て先月のレディースチャレンジカップ以前の話。レディースCCは今回を含めて、過去6回で3Vと抜群の相性ということも手伝って、優勝戦のレース内容も“らしさ全開”だった。

 3コースからの全速戦でイン艇を沈めたそれは遠藤にしかできない芸当で、確かな復活の足掛かりとなったはずだ。

 またこの優勝は遠藤にうれしい“副産物”をもたらした。当初は圏外だったSGグランプリシリーズの出場権をゲット。SGを走れるのはもちろんだが「間近でああいうレースを見られることは刺激になります」とグランプリの緊張感を肌で感じることも、選手にとって貴重な財産となる。

 開催地の徳山も「好きです。インが強いので、(トライアル)1号艇でスタートできるのもいい」と好材料ばかり。SG経験も武器に最高のリズムでティアラ戴冠を狙う。

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