【住之江GP&徳山クイーンズC】注目レーサー=石野貴之、守屋美穂

2019年12月13日 14時00分

石野貴之

【住之江SG「第34回グランプリ」&徳山プレミアムGI「第8回クイーンズクライマックス」=カウントダウンコラム(11)=注目レーサー】

★石野貴之(GP3位=37、大阪・90期)=グランプリ初出場の2010年にいきなり2着と好走。その後3年は出場権を手にすることができなかったが、14年から4年連続で出場して6→3→2→6着と優出率は100%、戴冠近しを予感させた。ところが昨年は1stで敗退、シリーズ戦回りとなり、勢いが止まったように見えた。今年も、1月の住之江正月レースで優勝しながら“石野ロケット”が加速することはなく、記念、SG戦線では不発続き。「ロケットへの点火はいつだ?」とファンをやきもきさせたが、8月の大村SG「メモリアル」でついに点火。ここで優出3着とすると、10月の児島SG「ダービー」は優出2着。そして11月の桐生SG「チャレンジC」でVと急加速し、グランプリ2nd発進という好位置をゲットした。

「大村からペラ調整がうまくいくようになりましたね。桐生(チャレンジC)でもしっかり乗り込んで、うまく合わせられました」

 好調の証明はSG3連続優出だけではなく、9月に苦手とする住之江でGⅠ「高松宮記念」を制したことからも分かる。

「正直、今でも住之江はしんどいし、まだ手探り状態。でも、高松宮記念を勝てたことはプラスになった」。シリーズの流れという小さなものではなく、今の石野は年間を通した大きなうねりの中にいる。

「あとは体調管理だけ」というように、石野ロケットは完全に軌道に乗った。その軌道が、グランプリ制覇へと向かっているのは間違いない。

 

守屋美穂

★守屋美穂(QC3位=30、岡山・101期)=今年はここまで5度の優勝と自身キャリアハイの活躍を見せる。「今年は私にとってはいい年。賞金金額も今までで一番いいし、勝率に優勝回数とか、全部が今までで一番良かったですからね」と振り返る。そして、その中でもさんぜんと輝くのが7月の芦屋GⅡ・MB大賞制覇だ。GⅡ以上の男女混合戦では2013年の平山智加(GI・尼崎60周年)以来、6年ぶりの女子レーサー優勝となった。

 何より、男子トップクラスのレーサー相手に予選を堂々のトップ通過→準優、優勝戦も1号艇から危なげなく逃げ切ったという“王道の勝ち方”でのV奪取は、タイトルの重み以上に価値のある内容だった。「あの時はエンジンがすごく良かったですからね」と謙遜するが、男子のスピードに互角に対抗できるのが、現在の守屋の強さを証明している。

 QCの舞台・徳山は、優勝こそないが今年は2度参戦(4月・ヴィーナスS・4着、6月・W優勝戦2着)し、いずれも優出と好走している。

 今年、女子賞金ランク1位を走る大山千広とは今後も戦っていくライバル。直接対決は来年以降の戦いへの布石にもなるはず。それだけに、大みそかは、何としても勝って締めくくりたい。