【住之江GP&徳山クイーンズC】注目レーサー=井口佳典、柳沢一、日高逸子

2019年12月10日 14時00分

井口佳典

【住之江SG「第34回グランプリ」&徳山プレミアムGI「第8回クイーンズクライマックス」=カウントダウンコラム(8)=注目レーサー】

★井口佳典(GP8位=42、三重・85期)=SG6冠の実績がありながら、今年は大舞台でもうひとつ実力を出し切れなかった。だが「原因は分かっている。ペラが間違っていた」と話す。日々進化し、また状況によって変わっていくプロペラの形状。「妥協して、そのまま乗っていれば準優とかには乗れたかもしれないけど…」。目先の勝利より、調整を煮詰めることで年末の大一番へのオプションを増やすことを選択したということだろう。

 そして、その試行錯誤の中でも「蒲郡のGI(1月・63周年=V)は出ていたし、まるがめGI(11月・67周年=優出3着)も悪くなかった。ペラは若干だけど上向いている」と確かな手応えをつかんでいる。

 今年は史上初となるナイターでのグランプリ。「調整は難しいのかなと思ってます」と未知の領域に警戒するが、このために今年一年はプロペラ調整に腐心してきた。究極の仕上げで、究極の“ぶっこんでいく”レースを見せてもらいたい。

柳沢一

★柳沢一(GP7位=38、愛知・86期)=6月の多摩川グラチャンを制してSGウイナーの仲間入りを果たし、続く7月のとこなめオーシャンCでも準Vと奮闘。高いレベルで安定した航跡を描いたことがグランプリ初出場につながった。

「SGを勝つことは目標ではあったけど、あくまでもステップであって、ゴールではない」といつものように淡々と振り返る。

 賞金ランク7位でトライアル1stは1号艇で登場する。「1stと2ndでは違うと思うけど、今までベスト18に入ったことがないので、ぜいたくは言えない。これまでGPはすごく活躍してる人がいる場所という感覚。自分がいるのが不思議ですね」と初出場の実感はまだなくとも、静かな闘志を燃やしている。

「とにかく自信をつけていきたい。こうすればいいというアイデアが浮かんだ時に自信を持てている時が多い。その状態をつくって結果が出れば無双状態が始まる可能性がありますよ」と不敵な笑みを浮かべている。

日高逸子

★日高逸子(QC7位=58、福岡・56期)=今年は年初にQC出場を目標に掲げた。「若い選手が強くなり過ぎちゃって優勝は簡単にできるものではないので、Fを切らないことと、追加あっせんは断らないって決めていました」。その結果、出走数312は女子選手でトップ(9日現在)。「この年齢になると回数でコツコツと稼がないとね。そういう意味では目標は達成できたのかな。成績には、それなりに満足しています」

 11月まで12優出もVなし。だが13回目の優出となった今月の下関のW優勝戦で今年初Vを決めた。「徳山は10月の混合戦で優出(準V)できたし相性はいい。好きな水面です」と上昇ムードで得意水面に臨む。

 2014年・第3回のQC覇者だけに「一番大事なのは抽選運。枠番もだけど、やっぱりエンジン。いいエンジンを引けば、それなりに成績を残す自信はあります」と勝ち方も知っている。「もう一度、クイーンになっちゃおうかな」と狙うは松本晶恵に並ぶ2回目のVだ。