【住之江GP&徳山クイーンズC】エンジン&水面

2019年12月03日 14時00分

【住之江SG「第34回グランプリ」&徳山プレミアムGI「第8回クイーンズクライマックス」=カウントダウンコラム(2)=エンジンと水面】

★住之江エンジン=2連対率上位の88号機と78号機がダブルエース機だ。88は全部の足に◎がつく強力機で特に回り足系統が軽快なタイプ。一方の78は7月に秦英悟が新ペラを仕上げて真価を発揮した快速機。行き足中心に良く、その延長で直線も良好だ。

 続いて17号機。これは最多の7優出2Vが示す通り、時期的な落ち込みがなく高値安定。温水パイプが装着された10月以降もそのパワーに陰りは見られない。35号機も6月のGⅠ・63周年記念で湯川浩司が伸び型に仕上げたが、前操者の浦上拓也は「実戦足がいい」と特徴は変化している。

 近況で面白いのは74号機ではないか。イン屋・清水紀克が自身の好みに合うピット離れ仕様に変貌させた。また、上昇度なら11号機。9月のGⅠ高松宮記念の時点では2連対率30位以下の凡機だったが、秋以降、躍進している。

☆住之江水面=水質は淡水で、水が“硬い”。夏は向かい風、秋・冬は追い風が吹く。

 直近1年(18年12月~今年11月)のイン勝率は59・4%。全国平均の55・1%を上回っており、基本的にインが強いコースだ。またナイターの時間帯はより一層、インが強くなる傾向にある。

 水面とスタンドの距離が近くファンは迫力あるレース観戦を楽しめる半面、護岸までの距離が短いゆえに、スタート時に発生する引き波が2マーク付近に残ってしまう。

 このため、複雑な波がぶつかる難所として2Mでの逆転発生、転覆事故などが多い。活躍が目立つのは出足、ターン回りを仕上げた選手だ。これは覚えておいて損はない。


★徳山エンジン=今年5月から使用開始、11月中旬に温水パイプが装着された。現状で、誰が乗っても出ているというような飛び抜けたエンジンはないが、エース格は74号機だろう。伸びが強烈。ターン回りに調整のバラつきがあるものの、マッチングした時の足は手が付けられない。

 24号機もパワーはトップ級で特に行き足から伸びが抜群だ! 39号機は11月のオールレディースで佐々木裕美がVを飾り、全部の足で上位級を誇った。75号機は近況、鳴りを潜めているが乗り手に恵まれていない印象で素性はピカイチ。急浮上の可能性も十分にある。

 30号機も好素性機の一つで、これも伸びに特徴がある。さらには、58号機は11月に優出した大野芳顕がペラ調整に正解を出して節一級に仕上げてからは見違えた。また、40、41号機は出足中心に安定して動いている。62号機も調整が合えば上位級に達するレベルだ。

☆徳山水面=瀬戸内海沿岸の笠戸湾に面しており水質は海水。競走水面に水深があるため、干満差は3メートル超と潮位の変化が大きい。満潮時は潮の影響で乗りづらさが出るため、逃げよりも差しが決まりやすい。一転、干潮時は1M側の広い水面特性を生かし、思い切りよく握って回れるためイン天国となる。

 終日緩やかな追い風が吹き比較的、穏やかな水面で行われることが多いが、冬の寒い時期は強い向かい風が吹くこともある。風の変化の影響は大きく、走り慣れている地元選手でも「風が読めなくてSが難しい」という。

 また、プロペラの回転の上がりにくいレース場としても全国屈指でSが届かないことでも有名。インが強いというよりも、外からのまくりが全く決まらないという方が表現としてはしっくりくる。